秋田県南部に位置する湯沢市の川連（かわつら）町は、奥羽山脈の豊富な森林などの環境に恵まれ、古くから漆器作りがさかんな地域でした。漆器作りの始まりは、鎌倉時代にさかのぼると伝えられています。川連漆器の特徴は、堅牢で丈夫な作り。下地工程の丹念さ、塗りの丁寧さに定評があります。輪島塗りや会津塗りなどに比べると、装飾は比較的シンプルで、普段使いの漆器として人々に親しまれてきました。
セレクトショップ秋田蕗だよりでは、川連塗りの蒔絵工房　五兵衛　加藤尚人さんの製作品をお取り扱いいたします。

　


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蒔絵工房　五兵衛　加藤尚人さんです。



蒔絵工房　五兵衛の歴史は古く、尚人さんで八代目。創業は江戸時代に遡ります。代々続いてきた家業を引き継ぐ尚人さんは、1984年生まれ。今後の活躍が期待される若手の蒔絵師さんです。

尚人さんは、高校卒業とともに祖父の六代目五兵衛さん、父の七代目一衛さんに弟子入りされ、蒔絵師として修業を積みながら、二十代初めから漆画の作品を秋田県内の美術展覧会や工芸展などに出展、数多くの作品が賞を受けるという素晴らしい経歴をお持ちです。

受賞作品の一部を紹介していただきました。
　

尚人さんは、蒔絵師として美しい絵を描く他、数年前からガラスに、続いてステンレスに蒔絵を施す技を身に付け、新しい漆工芸の世界を展開されています。

　 　

　 　　 　

加藤　尚人さん　師匠でもある六代目五兵衛氏の作品（ついたて）の横で。


蒔絵工房　五兵衛　HP ⇒　http://www.makie-gohei.com/
　　　　　　　　 ブログ　⇒　http://makie-gohei.blog.jp/

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◎加藤　尚人氏プロフィール
　蒔絵工房　五兵衛　パンフレットより

1984年　秋田県湯沢市川連町生まれ
2003年　現代の名工 加藤五兵衛、加藤一衛に弟子入り
2006年　第48回秋田県美術展覧会　特賞
2007年　第49回秋田県美術展覧会　奨励賞
2008年　第50回秋田県美術展覧会　特賞
2009年　第１回秋田工芸展　秋田県知事賞
2010年　第２回秋田工芸展　秋田市長賞
2010年　若手作家グループ「漆人五人衆」のメンバーとしても活動開始
2011年　第３回秋田工芸展　工芸大賞


◎蒔絵工房　五兵衛　について
文献に残っているだけでも、加藤家は、五代茂さん(現代の名工）、六代五兵衛さん(現代の名工）、七代一衛さん（日展その他の展示会で数多くの受賞経験をお持ちの蒔絵師）と漆器職人としてその名が広く知られる漆芸家を、輩出しています。

六代五兵衛さんの作品(ご自宅に飾ってあったもの）